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2007年5月12日

北千住散歩[史跡]金蔵寺(そばえんま様)

北千住駅西口そばに、金蔵寺(こんぞうじ)があります。ご本尊は閻魔大王。怖いイメージの閻魔様ですが、ここの閻魔様は「そばえんま様」というユニークな通称があります。

北千住の金蔵寺

ここの閻魔様、だしのきいたそばつゆの香りに魅かれ、夜な夜なお蕎麦屋さんに通いつめたという不思議なお話が残っているのです。
怖がらせないように、若い女性に姿を変えて行ったそうですので、なかなか気のきくやさしい閻魔様ですね。

ちなみにそのお蕎麦屋さんは、千住2丁目の柏屋さんだとか。
確かに、柏屋さんの前を通りかかると鰹だしの良い香りがして、閻魔様ならずとも誘われてしまいそうです。

金蔵寺のお地蔵様創建は1335年(建武2年)と言いますから今から670年余り前、鎌倉時代から室町時代に移ろうとしている時になります。

さて、そばえんま様という愛らしい通称に反して、金蔵寺には悲しい歴史もあります。

千住宿は日光街道の1番最初の宿ということもあり、旅人が宿をとるというより休憩地であったり、旅人を送り迎えする場所であったようです。

しかし他の宿場同様に税もかかります。遊女を置くことで遊客を確保したのでしょう。
宿場以外にも江戸後期には、遊里としても発達した千住には、一時遊女屋が36軒、150人ほどの遊女がいたようです。

遊女供養塔と無縁塔身寄りも判らない亡くなった遊女たちの霊を慰めるための供養塔が、金蔵寺入ってすぐ左手にあります。
同様の供養塔「食売旅籠遊女供養塔」は千住一丁目の不動院にもあります。

またその右手には無縁塔が建っています。
こちらは、天保8年(1837年)の大飢饉の飢餓者を慰める供養塔です。塔に刻まれた文字を見ると、当時828名の方が餓死し、そのうちの370人を金蔵寺に葬ったことが判ります。

供養塔の前に立つと、20歳前後で苦界で働きそして亡くなっていった遊女や、餓死者の無念の思いを想像し、改めて日本はずい分と変わったのだなぁと、心からそっと手を合わせたくなります。

金蔵寺(そばえんま様)

住所
東京都足立区千住2-63 【地図
アクセス
北千住駅西口より徒歩2分。「かつ家」角を左折し道なりに直進、カフェ&ダイニング ラグタイムを過ぎた左手
Tel
03-3888-3938

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投稿者 ayumi|2007年5月12日 14:51

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